更新日:2026年3月5日 (木)

公開日:2022年6月21日 (火)

モラハラ夫と離婚するまでの流れや離婚後の末路

モラハラ夫と離婚するまでの流れや離婚後の末路 モラハラ夫と離婚するまでの流れや離婚後の末路

サマリー

夫婦喧嘩が増えてしまい、「このまま結婚生活を続けていいのか?」と悩む人も多いのではないでしょうか。

些細な口論なら時間とともに解決することもありますが、頻繁に衝突したり、深刻な対立が生じたりすると、離婚を考えるきっかけにもなってしまいます。

ここでは、離婚を検討する際の判断基準や、離婚した後に後悔しないための方法を詳しく解説します。

夫婦喧嘩に悩んでおり、離婚を考えている方や、夫婦関係を見直したい方は、ぜひ参考にしてください。

夫婦喧嘩が原因で離婚はできる?

結論からお伝えすると、夫婦喧嘩を原因として離婚することは可能です。

司法統計によると、離婚の原因として一番多いものは性格の不一致であり、性格が合わないことにより喧嘩を繰り返し、離婚に至っている夫婦は多いといえるでしょう。

離婚の形としては、協議離婚・調停離婚・裁判離婚の3種類の手続きがあります。

離婚協議や調停で合意があれば離婚できる

夫婦喧嘩を原因として離婚を考えている場合は、協議離婚または調停離婚であればスムーズに離婚に向けて進められる可能性が高いです。

  • 協議離婚:夫婦間同士の話し合いで離婚を進める手続き
  • 調停離婚:裁判所への申し立てによって第三者を介した話し合いで離婚を進める手続き

協議離婚及び調停離婚は、離婚を認める要因として法律で決められた制約がないため、お互いの合意さえあれば喧嘩が理由でも離婚が可能す。

特に、裁判所が仲介役となる調停離婚は、財産分与や慰謝料で揉めてしまいお互いの合意がなかなか取れない際に有効な選択肢です。

直接の話し合いが必要な協議離婚とは異なり、直接顔を合わせずに離婚手続きを進められる点でも、調停離婚のメリットは大きいといえます。

協議離婚については「協議離婚とは|協議離婚の進め方や流れ・決めること」をご覧ください。

夫婦喧嘩だけが理由では離婚裁判に勝訴できない

夫婦喧嘩だけが理由の場合、訴訟を起こし離婚を認めてもらう裁判離婚は難しい可能性があります。

裁判離婚を認められるためには、以下のような法定離婚事由を満たす必要があるためです。

  • 浮気・不倫などの不貞行為
  • 生活費を支払わない
  • 健康なのに働かない
  • 身勝手な理由で別居して同居に応じない
  • モラハラ・DVなどをおこなう
  • その他婚姻関係を続けられないほどの事情

裁判離婚で勝訴するために必要な事情である法定離婚事由は、民法第770条により定められていますが、その中に喧嘩は含まれません。

一方で、毎日喧嘩が絶えなかったり、暴力を伴う喧嘩に発展していたりするなど、婚姻関係を続けるのに支障がでるほどの喧嘩の内容や頻度であれば、裁判離婚が認められる可能性もあります。

夫婦喧嘩で離婚を考えているものの、協議や調停で離婚が決まらない場合は、弁護士に相談のうえで法定離婚事由に該当する事情があるかどうか見極める必要があるでしょう。

詳細は「離婚裁判で負ける理由と離婚できる確率|負けた場合離婚できない?」の記事もご覧ください。

夫婦喧嘩で離婚した方がいい夫婦の特徴

以下のいずれかに当てはまる場合は、たかが喧嘩と思わず、離婚を検討した方がいいです。

  • 夫婦喧嘩が絶えない
  • ケンカの度に離婚をにおわせる
  • 金銭面で文句や不満が多い
  • 喧嘩にモラハラやDVが伴う
  • 浮気や不倫をしている
  • 子育てや子どもの教育方針に相違がある
  • 夫婦喧嘩が子どもに影響している

それぞれについて、具体例を挙げながら簡単に紹介します。

夫婦喧嘩が絶えない

夫婦喧嘩はどんな家庭でも起こり得ますが、頻度が多すぎる場合は深刻な問題です。

たとえば、同じ内容で何度も衝突する場合、価値観の違いが大きく、お互いに歩み寄る余地がないことを意味しているともいえます。

毎日のように喧嘩が絶えず、家庭が安らげる場所でなくなっているなら、離婚を考えるのも選択肢の一つでしょう。

ケンカの度に離婚をにおわせる

「もう離婚するしかない」「一緒にいる意味がない」といった言葉が喧嘩のたびに出る場合、本当に離婚を検討した方がいい可能性が高いです。

頻繁に離婚を持ち出されると、一方は「本当に愛されているのか」と不安になり、精神的に追い詰められるはずです。

離婚をちらつかせることが当たり前になると、夫婦の信頼関係が壊れ、やがて本当に関係が修復不可能になってしまうでしょう。

金銭面で文句や不満が多い

金銭感覚のズレは、夫婦喧嘩の原因になりやすい問題です。

たとえば、夫が趣味にばかりお金を使って十分な生活費を入れなかったり、または妻が浪費癖があり貯金ができなかったりといったケースが挙げられます。

節約を求めすぎて相手が窮屈に感じる場合もあります。

「なぜこんなものを買ったの?」「生活費が足りないのに、自分ばかり好きなものを買うな」といった言い争いが増えると、信頼関係は崩れていきます。

互いの金銭感覚を尊重できず、改善の見込みがないなら、無理に関係を続けるよりも離婚を選んだ方がいい場合もあります。

喧嘩にモラハラやDVが伴う

夫婦喧嘩がエスカレートし、モラハラやDVが発生している場合、離婚を真剣に考えるべきです。

具体的には、精神的に追い詰めたり、物を投げたり、実際に手を上げたりするなどの行為です。

モラハラやDVの加害者側は「怒らせるお前が悪い」と正当化することが多く、被害者は次第に自分を責めるようになる可能性もあるでしょう。

このような関係は改善が難しく、暴力や暴言がエスカレートする可能性が高いため、早めに離れることが重要です。

暴力がある場合、専門機関に相談し、安全を確保することを優先しましょう。「DV・モラハラ被害を相談できる窓口7選」もご覧ください。

浮気や不倫をしている

パートナーが浮気をしている場合、信頼関係は大きく損なわれます。

いずれか一方が頻繁に外泊したり、スマホを見せたがらなかったりなど、不倫を疑う状況が続くと、精神的なストレスが増大します。

一度浮気が発覚し、相手が謝罪したとしても、再び同じ過ちを犯すケースも少なくありません。

「また裏切られるのではないか」と疑い続ける生活は大きな負担になります。

浮気が原因で信頼を回復できない場合、離婚した方が精神的に安定することもあります。

子育てや子どもの教育方針に相違がある

子どもの育て方に関する意見の違いは、夫婦関係を悪化させる大きな原因になります。

夫が「厳しくしつけるべき」と考える一方で、妻は「自由にのびのび育てたい」と思っている場合、教育方針の違いから喧嘩が頻発する可能性も高いでしょう。

進学に関する意見が合わず、どちらかが一方的に決めようとすると、不満が募るケースもあります。

結婚して子どもが生まれる前には価値観は合ってると思っていたものの、実際に子どもが生まれてみたら変わってしまうことは十分に考えられます。

子育てや子どもの教育方針は、今後も共に暮らしていく家族として非常に大きなテーマです。

価値観が大きく異なり、お互いに譲れない場合は、別々の道を選ぶことも選択肢の一つでしょう。

夫婦喧嘩が子どもに影響している

夫婦喧嘩が子どもに悪影響を与えている場合、関係の見直しが必要です。

たとえば、両親の激しい口論を目の当たりにした子どもが、萎縮して意見を言えなくなる、またはストレスから情緒不安定になるケースなどが挙げられます、。

「パパとママが喧嘩するのが怖い」「家庭が安心できる場所ではない」と感じるようになると、子どもの心に深い傷が残ります。

両親の関係が悪いと、子ども自身の将来の人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。

子どもの成長を考えたときに、夫婦の対立が悪影響を与えているなら、離婚も一つの選択肢として考えるべきです。

夫婦喧嘩が原因で離婚するメリット

夫婦喧嘩を原因として離婚することのメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • ケンカや無視などのストレスから解放される
  • よりよいパートナーと出会える可能性がある
  • 子どものためになる場合もある

ケンカや無視などのストレスから解放される

頻繁な夫婦喧嘩や無視される状況が続くと、大きな精神的ストレスになります。

毎日のように相手の言動にイライラしたり、会話が成り立たず無視されたりすることでストレスを感じることもあるでしょう。

こうした環境では、常に緊張状態が続き、心が休まりません。

離婚することで、こうしたストレスから解放され、精神的に落ち着くことができます。

特に、暴言やモラハラが伴う関係では、離婚によって自分自身の尊厳を取り戻し、心身ともにより健康的な生活を送れるようになります。

夫婦関係に縛られずに自分らしく生きるための選択肢として、離婚は前向きな決断になることもあるのです。

よりよいパートナーと出会える可能性がある

夫婦喧嘩が絶えない場合、無理に関係を続けるよりも新しい人生を選ぶ方が幸福につながることがあります。

離婚によって、過去の関係に縛られず、新たな出会いの可能性が広がります。

たとえば、以前のパートナーとは金銭感覚が合わなかったけれど、新しい相手とはお金の使い方の価値観が一致する、といったケースもあります。

一度結婚生活を経験したことで、自分にとって本当に大切なことが何かを理解し、より適したパートナーを見極めやすくもなるでしょう。

離婚をきっかけに、自分にとって理想的な関係を築けるチャンスが生まれるのです。

子どものためになる場合もある

夫婦喧嘩が日常化している家庭環境は、子どもにとって大きなストレスになります。

両親が頻繁に怒鳴り合っていたり、一方がもう一方を無視して冷戦状態が続くと、子どもは精神的に不安定になりがちです。

「パパとママがまたケンカしてる」「家にいるのが怖い」と感じながら育つと、情緒面での悪影響が懸念されます。

離婚によって、子どもが安心できる環境を整えられるなら、それは大きなメリットです。

両親が無理に一緒にいるよりも、穏やかな環境を提供することが、子どもの幸せにつながるかもしれません。

夫婦喧嘩が原因の離婚で後悔しないためには

夫婦喧嘩が原因で離婚を検討している場合は、離婚後に後悔しないように以下の4点を意識しましょう。

  • 金銭的な苦労をする覚悟をしておく
  • ひとりで育児をする覚悟をしておく
  • 子どもに十分な愛情を伝える
  • 離婚以外の選択肢を十分に検討する

金銭的な苦労をする覚悟をしておく

離婚後は、経済的な負担が大きくなるリスクに備えておくことが重要です。

特にいずれか一方が専業主婦を勤めていた場合は、離婚によって収入が激減し、生活水準を維持できない可能性が高まります。

シングルマザー・ファーザーになれば、家賃や光熱費、子どもの教育費など、すべてを一人で負担しなければなりません。

養育費の支払いを期待できる場合もありますが、相手が滞納したり、減額を求めてきたりする可能性もあります。

離婚を検討している場合は、金銭的なリスクを事前に理解し、離婚後の生活費を試算したり、貯金を増やすなどの準備をしておきましょう。

ひとりで育児をする覚悟をしておく

離婚後、子どもを引き取る場合、育児のすべてを一人で担うことになります。

夫婦で協力できていた時とは異なり、仕事と育児を両立する負担が増え、精神的にも肉体的にも大変になることは避けられません。

実家や親戚の協力を得られるか、公的支援制度を活用できるかなどを事前に確認しておきましょう。

地域のシングル家庭向けの支援団体に相談するのも有効です。

子どもに十分な愛情を伝える

離婚は子どもにとって大きな環境の変化をもたらします。

両親が別れることで、「自分が悪かったのでは?」と不安を感じたり、愛されていないと誤解したりする可能性もあります。

そのため、離婚後はこれまで以上に子どもへ愛情をしっかり伝えることが大切です。

「パパとママはどちらもあなたのことを大切に思っている」と繰り返し伝えたり、子どもとの時間を大切にして話をじっくり聞いたりするなど、安心できる環境を整えることが重要です。

もう一方の親との関係を無理に断ち切らせるのではなく、可能であれば定期的に会う機会を設けるなど、子どもにとって最善の形を模索しましょう。

離婚以外の選択肢を十分に検討する

夫婦喧嘩が続くと、「もう離婚するしかない」と思いがちですが、感情的に決断するのは危険です。

離婚後に「やっぱり別れなければよかった」と後悔するケースも考えられます。

時間をおいて冷静になって話し合ったり、第三者によるカウンセリングを受けたりすることで解決できる問題もあるでしょう。

離婚は最終手段として考えて、一時的に別居して距離を取ったり、第三者を交えて話し合ったりするなど、他の方法も十分に試してから決断することが大切です。

夫婦関係の再構築を試みたけどやっぱり離婚したいときにすべきこと」の記事も参考にしてください。

喧嘩が原因で夫婦間の話し合いが難しい場合の離婚方法

夫婦喧嘩が原因で離婚を検討している場合は、離婚に向けた話し合いもスムーズに進まないケースが多いでしょう。

そのため、以下のような流れで手続きを進めるのがおすすめです。

  1. まずは別居をする
  2. 弁護士に相談する
  3. 離婚調停を申し立てる

1.まずは別居をする

夫婦喧嘩が激しく、冷静な話し合いが難しい場合、まずは別居を検討しましょう。

別居をすると、感情的な衝突を避けられるうえ、距離を取ることで冷静に考える時間を持てます。

特に暴言や暴力がある場合は、身の安全を確保するためにも早めの別居が必要です。

別居する際は、生活費の分担について書面で取り決める、子どもの養育について相談するなど、今後の生活を見据えて準備をしておきましょう。

別居から離婚を考える場合は「何年別居すれば離婚できる?別居のメリットと注意すべき点を解説」も参考にしてください。

2.弁護士に相談する

夫婦間の話し合いが難しく、スムーズに離婚できない場合は、弁護士に相談することが重要です。

弁護士に相談すれば、離婚に向けた具体的な手続きをサポートしてもらえます。

さらに、財産分与や親権、養育費の請求方法など、個別の状況に応じた具体的な対応策を提案してもらえるでしょう。

相手が感情的になって話し合いが進まない場合は、弁護士を通じて交渉を進めることで、冷静かつ法的に適切な手続きを踏むことができます。

3.離婚調停を申し立てる

夫婦間で話し合いがまとまらない場合、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることができます。

離婚調停では、調停委員という第三者が夫婦の間に入り、中立的な立場から話し合いを進めてくれます。

裁判よりも手続きが簡単で、費用も抑えられるため、多くのケースで利用されています。

調停では、財産分与や養育費、親権などについて話し合い、合意に至れば調停調書が作成され、法的に有効な離婚が成立します。

調停でも合意できない場合は裁判へと進むことになりますが、まずは調停を利用することで、円満な解決を目指すことができます。

調停については「離婚調停の流れ・費用・弁護士に依頼するメリットを解説|Q&Aも紹介」の記事も参考にしてください。

夫婦喧嘩での離婚に関するよくある質問

ここでは夫婦喧嘩での離婚に関してよくある質問をいくつか紹介します。

夫婦喧嘩ですぐに離婚という妻はどうすればいい?

妻が喧嘩のたびにすぐ離婚と口にする場合、感情的な衝動で発言している可能性が高いです。

まずは冷静になり、相手の気持ちを受け止め、本当に離婚を望んでいるのかを確認しましょう。

つい感情的になって離婚を口走ってしまうだけであれば、喧嘩の際に「離婚する」と言わないルールを決めることで、無駄な衝突を減らせるでしょう。

夫婦喧嘩で離婚と言われたら本当に離婚すべき?

夫婦喧嘩で「離婚する」と言われた場合、まずは相手の本心を確かめることが大切です。

感情的な発言なのか、それとも真剣に離婚を考えているのかを冷静に話し合いましょう。

加えて、喧嘩の頻度や原因を振り返り、関係を修復できる余地があるかを判断します。

まとめ

夫婦喧嘩を理由に離婚を検討する方は一定数います。協議離婚や調停離婚であれば、夫婦での合意があれば、喧嘩が原因での離婚は可能です。しかし、裁判離婚の場合は単なる夫婦喧嘩だけで離婚は認められません。

裁判による離婚を進めるうえでは、基本的にDVやモラハラ、不倫といった法的離婚事由が必要となります。

しかし、夫婦喧嘩の頻度や内容が結婚生活に支障をきたすほど重大である場合は、夫婦喧嘩自体が法的離婚事由として認められるケースもあります。

夫婦喧嘩に悩んでいて真剣に離婚を検討している方は、ぜひ一度弁護士に相談してください。

コラム監修者

石田 志寿

石田 志寿

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